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暁の星と月
第7章 愛と哀しみの円舞曲
「…あ…ああ…ん…っ…や…あ…」
暁が苦し気に甘く掠れた声を上げる。
大紋のくちづけが余りに長く濃密で、いつも暁は息が上がってしまう。
「…早く君を抱きたかった…」
甘い唇を名残惜しげに離し、暁の美しい貌を両手で包み込む。

「一緒に帰らないのか?」
迎えの車に乗り込みながら不思議そうに尋ねる礼也に
「…少し春馬さんに契約書の書き方を教えてもらうから…」
と、たどたどしい嘘を吐かせた。
礼也は優しく
「…最初から余り無理をするな。…お前は頑張りすぎるから。…春馬、適当なところで切り上げて食事にでも連れて行ってあげてくれ」
と、大紋に委ねた。
「もちろんだ。…僕がちゃんと送り届けるから心配しないで」
…明るく請け負ったが、そこからは大紋の車で武蔵野の家に向かい、入るなり寝室に暁を引き込んだ。
先に入浴をしたがる暁を無理やり服を脱がせ、押さえつける。
「…やだ…春馬さん…」
涙ぐむ暁はいじらしくも、大紋の加虐性に火を点け、その愛撫する手を止めることができない。
「…君の匂いが好きなんだ…。シャワーで流れてしまうのが惜しい…」
暁のうなじが朱に染まる。
「…や…はずかし…」
「本当だよ。…君の湿った異国の花のような匂いが好きだ…男を誑かす発情期の雌のような匂いが…たまらない…」
意地悪く、白く透き通るような耳朶を噛み、耳元で囁く。
「…そんな…ひどい…」
貌を背ける暁の顎を捉え、無理やり自分に向かせる。
「…暁も…僕に抱かれたかった?」
「…知ら…な…」
「抱かれたくて…その身体を持て余した?」
「…い…や…もう…」
羞恥に首を振る暁を嬲るように追い詰める。
「…自分でした?」
激しく首を振る。
「…そうか…。暁はもう前では達けない身体になってしまったからね…。僕のものでその淫らな穴を深く犯されないと、射精できないんだよね…」
優しい口調で髪を撫で、残酷に囁くと暁は目を潤ませながら上目遣いで大紋をしっとりと睨む。
「…誰のせいですか…?…僕をこんな…淫らな身体にして…貴方に抱かれないと達せない身体にさせられて…」
その恐ろしく色香を含む媚びた眼差しに、大紋は堪らずに暁にのしかかった。
「そうだよ…君は僕でないと達けないんだ。…この極上の身体は何もかも、僕が作り上げた。…こんなに淫らで美しく感度の良い身体は二つとないほどだ…」
暁は男を軽く睨みながらも、甘く微笑んだ。


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