この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁の星と月
第7章 愛と哀しみの円舞曲
結局、三度目の性交を交わし、暁は崩れ堕ちるように大紋の胸に抱き込まれ、意識を失った。
大紋は愛しげに褥に横たえさせる。
真っ白な肌理の細かい身体には、大紋がつけた噛み跡や愛撫の跡が花を散らせたように点々と残っていた。
ふたつの小さな薔薇の蕾のような乳暈は腫れ上がっている。
大紋が執拗に弄り、胸だけで達かせたからだ。
鼠蹊部の可憐な花茎は薄桃色に染まり、くたりと垂れていた。
暁自身も、大紋に体内で熱い精を放たれる度に達していたので、その花蜜は最後には透明に近い色をしていた。
度重なる性交により朱に染まり、腫れぼったくなっている花環の入り口からは、大紋が大量に迸らせた白い牡液が溢れ出し、美しい双丘をしとどに濡らす…。
事後ですら、思わず欲情してしまうような淫らな美しい身体…。

…手放すことなどできない…。
年々激しくなる己れの暁に対する妄執と愛執に、自分でも空恐ろしくなるほどだ。
抱いても抱いてもまた欲しくなる…
暁の身体は麻薬のようだ。
…男を無意識に誑かす魔性の美しい青年…
作り上げたのは自分だ…。
何も知らない真っ白な処女雪のような少年をこの手に抱き、その青い禁断の果実を貪った。
そして、快楽に従順な淫らな身体に作り上げた。
暁はもはや女を抱くことはできない。
…男に体内で精を放たれ、初めて達することが出来る歪な身体に…有無を言わさずに、自分がしたのだ。
…自分しか見ないように…自分しか感じないように…美しく甘く残酷な檻に閉じ込めた…。

暁はその事に気付いていても気づかぬ振りをする。
…二人の幸せを壊したくはないからだ。
…自分の罪は深い…。

暁の身体を綺麗に清め、白い夜着を着せる。
…ふと、暁が瞼を震わせながら眼を開いた。
「…暁…気がついた…?」
暁はふわっと微笑む。
「…ごめんね…また酷くしてしまって…」
暁は首を振る。
目元を朱に染めて口を開く。
「…春馬さんがすることで酷いことなんて、ないですよ…」
暁に対して、抑えきれぬ愛しさが溢れ出す。
そのまま息もできないほどの強さで抱きすくめる。
暫く無言で抱き締める大紋に、暁はそっと尋ねた。
「…何か…あったのですか?」
大紋は腕の力を解いて、暁の美しい貌を愛しげに見つめる。
匂い立つ白い花のような貌にそっと触れ、微笑みながら首を振る。
「…何もないよ。…何もない…」







/479ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ