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暁の星と月
第7章 愛と哀しみの円舞曲
暁が渾身の力を振り絞って、男を押しのけようとする。
「…んんっ…は…なして…っ…」
「…愛している…暁…別れない…絶対に…!」
抗う暁を逞しい腕の力で封じ込め、尚も激しく唇を奪う。
「…い…や……ん…っ…!」
今までになく抵抗し続ける暁を、大紋は恐ろしい形相で睨めつけると、いとも簡単にその華奢な身体を抱き上げ、縁台から家の中へと入る。
座敷を横切り、寝室に脚を踏み入れる。
必死で抗い続ける暁に、鋭く言い捨てる。
「君が誰のものか、もう一度分からせる必要があるな」
「…な…っ…」
どさりと、荒々しく大紋は暁を褥の上に転がす。
敷布の上に、ふわりと蜉蝣のように透明な、紗の着物が広がる。
乱れた裾から覗くほっそりとした輝くように白い脛…
怯えたように見上げる暁を褥の上に押さえつける。
「本当は、こんな手荒な真似はしたくなかったが…君が嘘ばかり吐くから仕方ない…」
「…な…に…」
「…君の身体は正直だ…その口は嘘をついても、身体は嘘をつかない…」
暁の紋紗の着物の裾を手荒く乱す。
頼りなげな薄い着物はいとも簡単に男の手により広げられ、純白の襦袢が男の眼を打つ。
「…上等な着物だな…。礼也が作ったのか?」
「…いや…!やめ…っ…」
「…あいつは君を自分が育てた芸術品のように思っている。自分では自覚していないが、君にかなり執着もしているよ…礼也にほんのすこしの勇気と禁忌をも辞さない情熱があったら、君とどうかなっていたのかも知れない。…君にとっては残念だったな…」
大紋は、理知的だが肉惑的に見える唇を歪めて笑う。
こんなに酷薄な表情で笑う大紋を初めて見た。
暁は、ぞくりと背筋を震わせ、何とか頑丈な男の身体から抜け出そうともがく。
しかし、大柄で逞しい大紋の身体はびくともしない。
却って着物の裾を乱され、その両脚を強引に割られ、抱え込まれてしまう。
「…い…や…!はなして…!」
なかなか止まない暁の抵抗に、大紋は思わず声を荒げる。
「そんなに僕が嫌か⁉︎…礼也ならいいのか⁉︎…礼也なら、素直にこの淫らな身体を抱かせるのか⁉︎」
「…ちが…っ…ああ…っ…」
荒々しい言葉とは裏腹に、大紋のしなやかな手が暁のしっとりとしたきめ細やかな太腿をなぞる。
「…相変わらず…吸い付くような肌だ…男を狂わす…魔性の肌だ…」
更に奥に手を伸ばし、薄く笑う。
「…下着を着けていないのか…?」




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