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暁の星と月
第3章 暁の天の河
その幼気な言葉に大紋の胸は、甘狂おしくなる。
「…君を傷つけたりはしないよ。…約束する。…僕は君の全てが欲しい…何もかも手に入れたい…この狂おしい妄執がどこから来るのか分からないけれど、君とひとつになりたいんだ…」
熱くかき口説きながら、暁の唇を奪い舌を絡ませる。
口内の全てを蹂躙され、暁は息も絶え絶えになる。
「…春馬さ…ん…」
「…暁…!」

大紋の手により、全ての衣服が取り去られる。
同時に、大紋も素早く服を脱ぎ捨てた。
逞しい筋肉質な大人の男の身体がランプの光に照らされる。
ギリシア彫刻の彫像のような均整の取れた体躯だ。
そして…
…大紋の牡は猛々しいほど、硬く勃ち上がり、凶暴なまでに存在感を誇示していた。
普段の知的で洗練された紳士ぶりからは想像が出来ないほどの、野蛮な欲望を露わにする大紋の生の姿だった。
暁は自分とかけ離れた牡のフェロモンと色香に眩暈を覚える。
思わず眼を逸らせた暁に、大紋が欲情を滲ませた低い声で囁く。
「…見て…僕を…」
暁は恐る恐る大紋の雄々しい身体全体を見つめる。
自分の貧弱な身体に比べて、なんて美しく男らしく…そして成熟した牡の薫りを撒き散らす身体なのだろう。
…大紋の牡のシンボルを見つめる暁の瞳が次第に潤む。

堪らないように大紋が暁の華奢な手を取り、己れの牡に導く。
「…あっ…」
「…これが…君の中に入っていくんだ…」
抱きすくめられ、耳朶を噛まれる。
「…これで、君と僕は繋がれるんだよ…」
「…春馬さ…」
…そんなこと…できるのだろうか…
僕は女の子ではないのに…

暁の戸惑いや恐れを大紋は全て救い上げる。
「…大丈夫だよ。…痛くしたりしないから…暁は僕を信じて…」
…僕だけを見てくれ…と、甘く囁くと暁が重さを感じないようにのし掛かり、仄の白い肌に浮かび上がる二つの乳暈にくちづける。
「…あ…っ…!…んん…」
大紋の手練た舌の愛撫により、暁の慎ましやかな乳暈はきゅっと勃ち上がり、次第に茱萸のように色づき始める。
「…んっ…は…ああ…」
「暁は胸が感じるんだね…」
乳暈を摘み上げながら密やかに笑う。
「…やっ…はずかし…」
涙を溜めた黒い瞳が大紋を見る。
「…可愛いよ、暁…もっと…もっと感じてくれ…」
丹念に乳暈の愛撫を繰り返したのち、大紋の手は暁の慎ましやかな淡い草叢を辿り、少年の像を残す初々しい花茎へと伸びていった。
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