この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
暁の星と月
第3章 暁の天の河
「…そんな眼をしないでくれ…」
苦しげに大紋が呻く。
…止まらなくなる…と、囁きながら唇を奪われる。

大紋はそのまま暁のまだ柔らかく解けたままの花蕾に、己れの昂った硬く熱い牡を挿入した。
先ほど大紋が放った牡液で滑らかに潤う花筒は容易に男を受け入れ、程なくして暁は再び悦びの声を上げさせられたのだ。

…ここまでの記憶はあるが、その後の記憶は朧げだ。
男に促されるまま体位を変えて、何度も彼の熱い牡を受け入れ、その都度極めさせられたようなのだが、全く記憶がない。
それを口にすると
「…ごめんね…。暁があんまり可愛くて…君が気を失っても、奪ってしまった…」
普段は身嗜みの良い大紋の髪は乱れて、前髪が眼にかかっている。
そんな瞳を済まなそうに細めて、暁の様子を伺う大紋が可愛らしくて、暁は小さく笑った。
「…いいですよ…していいって言ったのは僕なんだから…」
…春馬さんはそんなに僕のことを愛してくれているのか…。
たとえ執拗に求めてきても、決して暁に乱暴したり傷つけたりはしない大紋に暁は全幅の信頼を置くようになっていた。
暁は昔、母の男たちに危うく犯されそうになった過去があるので、兎に角大切に優しく扱ってくれる大紋が有難く…そして惹かれてゆく自分を感じた。
歳下なのに、まるで母のように慈愛に満ちた微笑を浮かべる暁を、思わず強く抱きしめる。
「…そんなに甘やかさないでくれ。…暁の優しさにつけこんでつけあがってしまいそうだ…」
「…いいですよ、つけあがって…」
…春馬さんなら、いいんです…。
暁は小さな声で言った。

そして…
「…大好きです」
と耳元で天使のように囁いた。

大紋が驚いたように眼を見開くと、恥ずかしそうに笑って
「…このまま、ここで眠ってもいいですか…」
と尋ねた。
勿論と大紋が上擦った声で答えると、暁はひそやかな笑みを浮かべ、
「…おやすみなさい…」
と呟いて再び瞼を閉じた。

あっと言う間に眠りに落ちた美しい少年の貌を飽かずに眺める。
…大好き…か…。
心地よい音楽のような響きだった。
白い花のように静かに眠る暁の清らかな額に、くちづけを落とす。
傍に添い寝しながら、髪を優しく撫でる。
「…いつか、愛していると言ってくれるかな…」
大紋は仄かに微笑みながら、暁の白く美しい手を握りしめ、静かに眠りに落ちていったのだった。


/479ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ