この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛してるから罪と呼ばない
第1章 逃避行





 春服越しに見る肉体は、美衣子が披露しなくても、洗練されたものということは瞭然だ。


 香凜の太ももを挟み込んだ美衣子のももは、柔らかだ。香凜を這う美衣子の指は、毎夜の悪夢を粉砕する。


 呼び水がこうも清らかだとは知らなかった。こうも恤愛に満ちたものとは、想像にも至らなかった。



 何度も、何度も口づけを交わす。

 菜穂とメールしていた時や、美衣子にからかわれていた時は、工自虐的な欲望が香凜をそそのかしていた。それが今、未だかつて味わわなかった純粋な欲望が、香凜の気分を開放している。


 香凜は、美衣子の唇が頬や耳朶に触れる度、横目に彼女を盗み見た。

 はっきりとした目鼻立ちは優しげで、各々の部位が完璧な塩梅で配置された顔面にも拘らず、とりすました感じがない。美衣子の気さくで明るい身性が、胸が迫るほどの美しさを完成させていた。胸が迫るほどの美しさは、香凜に有効な美衣子の備える引力か。



 くちゅ……ちゃぷ…………

 さわっ、ぐしょ…………



「可愛い……柔らかくて、熱い……何て色っぽく息を吐くの……腰を振るの……」


「あっ……ああっ……み、ぃこ、さぁ……んっ……」


 美衣子の指が熱を帯びてゆく。香凜の割れ目をなぞる指は、花蜜の温度を吸って、より滑りやすさを増す。

 香凜の泉門の種はおりふし干渉を受けた。美衣子は縮れた茂みを指に絡めて恥丘を愛で、潤みから掬い上げた潤滑油を性感帯に塗りつける。


 くね、くり……つるっ、…………


「ひっ……あ……あん、あああっ…………」



 美衣子は、指を挿れても構わないかと香凜に訊ねた。


 今更だ。香凜はこのまま疼いた場所が満たされなければ、きっと発狂してしまう。



 美衣子が欲しい。美衣子だけが、欲しい。
/135ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ