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愛してるから罪と呼ばない
第1章 逃避行

生娘の扞禦が後方にもあったのだと思った。
激痛は、消化器官の方が陰湿だ。
ただし鼻の奥がつんとしたのは、菊門が貫かれたからではあるまい。香凜に泣く暇も与えないで、美衣子が陰核を吸っていた。彼女の唇が器用に快楽の蕾を挟んで、おりふし舌でしゃぶっては、強く食いつく。キスが離れると指が割れ目を泳ぐ。じゅくじゅくに濡れた香凜の性器は、まるでそこが美衣子の指の鞘ででもあったかのように、彼女を沈める。
ちゅ……じゅるっ…………
菜穂の唇と片手も、臀部や裏ももをまさぐっていた。皺だらけの窪みと指との結合部にも、唾液か愛液かが滑り込む。
「ひっ……ひぎぃぃ……ああっ……やっ!美衣子さっん、菜穂ぉ……っっ」
かぶりを振って、香凜は腰を振り乱す。カップ一杯ほどの分泌液が、美衣子の顔面を水浸しにした。銀白色にさらわれて、階段から落ちる夢を見た時にも似た浮遊感と顫動、脱力に引きずり込まれても、美衣子と菜穂の蹂躙は続く。
「可愛い……香凜……。美衣子さんが羨ましいよ……」
「妬くに妬けないわ、菜穂さんに出逢っていなければ、恋人のこんなに淫らな姿を知らないままでいなくてはならなかったんだから」
菜穂は、尾てい骨に拘束された香凜の手を撫でながら、臀部を拓く指を増やした。美衣子は切実な声音で愛しているとささめきながら、香凜を貫く指を抜いては突き上げて、突き上げては抜いてを繰り返す。
快楽にさらわれて斃れても構わないと思った。
ほとんどの動作を制御されて、視界も封じられた嵐の中を踊りながら、香凜も二つの愛に応答を叫ぶ。

