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愛してるから罪と呼ばない
第1章 逃避行

* * * * * * *


「香凜。美衣子さんの恥ずかしいお尻を見て、いつもみたいにやってごらん」

「うん、いつも以上に…………燃えそうよ、私……」



 菜穂は美衣子の神々しいまでの裸体を羈束した。


 蛍光灯も薄らがせる。この眺めだけで、香凜の脚と脚の間は湿る。

 黒い首輪に、同系色の合皮の手枷。拘束具と柱を繋いだ鎖は短い。更に菜穂は、ショッキングピンクのローターを、美衣子の乳首と陰核に固定した。

 目の覚めるように鮮烈な色は、美衣子のまばゆい艶肌に、甚だしく攻撃的だ。菜穂がスイッチを入れた途端、見目だけはいっそ禍々しいほど可愛らしい玩具が、美衣子の泉門をなじり出した。


 ヴィィィン…………


 ヴィィィン…………


「んっ……」


「脚、ちゃんと開いて立っていなくちゃ、倒れるよ」


 ぱちんっ…………


 菜穂の手のひらが美衣子の太ももを叱咤した。

 小刻みに顫える膝立ちが、無言の命令に従った。



「美衣子さん、今、香凜からまる見えだよ。全裸でお尻を突き出して、よほど香凜に嗅いで欲しいんだね。……香凜、美衣子さんの匂い、どう?」

「いやらしい……うずうずするわ……」

「舐めてみよっか」


 くちゅ……………


 香凜は、菜穂の指に舌を伸ばす。美衣子の体液を掬ったそれは、香凜のよく知る味をしていた。


「あんまり気持ち良いこと、しないで……菜穂さん……はぁっ、はぁ……」

「素直だね。まだ余裕ある証拠かな、美衣子さん」


 菜穂が美衣子の首輪を引いた。にわかに美衣子の呼吸がすぼむ。


「あ……ああ……あがっ…………あっああ?!!」

「腰、回ってるよ。恥ずかしいもの垂れ流して。美衣子さん、一人エッチでイッた回数は、思い出せないんだっけ」

「あああっ…………イイッ、そうよ…………多すぎて思い出せないのぉ……」

「じゃあ、予測してみよ」
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