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愛してるから罪と呼ばない
第1章 逃避行
菜穂の手が、美衣子の臀部から裏ももにかけてを往来していた。
「香凜が九回イッたら、終わりにするね。その間に美衣子さんのイく数が、美衣子さんの思い出せない数。……」
美衣子が上回るのは明白だ。
香凜に与えられたのは、恋人の痴態とディルド。対する美衣子は、常にローターが乳首と陰核に強制的な快楽を強いる。
菜穂が乗馬鞭を握った。その先端が、美衣子の臀部の皺だらけの窪みをつつく。尖鋭に、辛辣に正鵠を狙おうそれは、美衣子の目路をおりふし掠める。
「ちゃんと罰も、与えてあげる」
「ああぁ……叩いて、……お尻……叩いて…………」
バチィィイッッ…………
「ああああっっ」
羨ましいほどの愛撫のあと、菜穂が乗馬鞭を振り下ろした。
苺ゼリーを包んだようなパンナコッタが揺れる。赤みの覆った白い臀部に、菜穂はまた、ゆっくりと乗馬鞭を振り上げて、患部をめがける。
「ああああっ…………ああっ……あ"あ"あ"ぅっ」
ぴくぴくっ…………
まもなくして、振り乱れる美衣子の裸体は前方に逃げ出したがる素振りを匂わすようになった。
美衣子と柱の距離がなくなる。声をなくして、張り上げて、美衣子はその都度、思い出したように巨大な桃を突き出して、血色を増やす。
ぴゅっ……ピシィィイッッッ…………
「あっ……はぁ、はぁっ、はぁ……」
「真っ赤になったね、美衣子さん」
菜穂は乗馬鞭を休ませて、美衣子の臀部に口づけた。
ぬらぬらと光る赤いとろみが移った唇から、愛撫が這い出す。