この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛してるから罪と呼ばない
第2章 そのマカロンはまるで宝石
つばきさんが腰を下ろした。四つの太股が並び合う。私は悲鳴を上げそうになった。つばきさんの思わせぶりな吐息が耳の裏をくすぐって、ただでさえ優しい声が、触れるか触れないかの愛撫を施したからだ。
「こうして見ると、星音ちゃんって、白いわね」
「一応、日傘は常用なので……」
「綺麗な肌……。色んなボディローションを試していると、肌の質って違ってくるの?」
「つばきさんには、敵いません」
ひっ…………
そよ風がももの上辺を通り過ぎた。つー……と、くすぐりをなぞるようにして、つばきさんの指が伝う。ショートパンツから剥き出た私の脚が、撓りたいのを必死に堪える。執拗にももを往来するつばきさんの左手は、まるで所有物よろしく私の一部を物色する。
「はぁっ、……」
「始めて良い?」
「…………」
腹の底では二度返事で頷いていた。それでも私は、あくまで無知な、あくまではにかむ少女を気取る。
女の子の肉体を、デコレーションしてみたい。
つばきさんが本人もいつだったか思い出せない時分、ふっとよぎった妄想らしい。妄想と願望は、時に紙一重になる。世間の求める品行方正な淑女を演じれば演じるほど、つばきさんの剪断応力は、願望の肥やしになったという。