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愛してるから罪と呼ばない
第2章 そのマカロンはまるで宝石
つばきさんにカットされたフルーツ同様、私の裸体は寝台に横たわっていた。自ら除いていった衣類、下着は、フッドボードの側に重ねてある。
こんな姿で他人の視界に存在したのはいつ振りか。思い出す限り、大学に入学してまもなく参加した、オリエンテーション合宿以来だ。行儀良くカップに収まっていたはずの乳房は野生の有り様、昼間はフリルに匿っている身体の線は白熱を浴びて、愛想程度に処理している薄毛を乗せた恥丘は僅かな風を受けている。
私の目は、正鵠を持て余していた。つばきさんを見つめていたい。見つめていなければもったいない。目交いの欲望を満たした分、私は相好を隠しきれなくなる。
「はんっ……っっ」
「生クリームを塗ってしまうのがもったいない……本当に白くて、存在しているのかも疑いそうになるくらい」
ゴムベラを握ったつばきさんは、恋人に施す呼び水をじかに私に繰り返しながら、生きた土台を味わっている。
つつー……
くに…………
「ぁっ!!」
二つの丘陵の麓をからかっていた指先が、頂の薄紅色をつまんだ。熟れた私のさくらんぼは、既に人体の一部にしては力んだ硬さを帯びていて、あるじの羞恥をすげなくしている。つばきさんの指の腹と指の腹が、私の心音に近い方の果実をこねる。
くに…………
かぷ。
「ふっ……」
干渉を逃れていた方の果実が、口内の海に含まれた。つばきさんは私の熟したさくらんぼを扇情的にこねくり回して、吸い上げる。
「んっ……んんぅ!っ、……」
「こりこりしてる……硬くなってきたわ。気持ち良いの?」
「ん、は……はぃ……」
「エッチな声。脱ぐ時あんなに恥ずかしがっていたのに」
「ぅ……やぁ」