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愛してるから罪と呼ばない
第2章 そのマカロンはまるで宝石
愛撫が滑り降りて腰に迫る。私のすみずみがいかがわしい刺戟を受けて、思わせぶりな指の着地点がもどかしく疼く。
くちゅ……ちゅぱぁ…………
夢にまで見たつばきさんの唇が、私の肉叢を物色している。私はどんな味がするのか。無味か、仄かな塩味か。或いは唾液に溺れた乳首は、私自身では自覚出来ない感動を、呼び水のあるじに送るのか。
「星音ちゃん」
「…………。つばきさん」
「──……」
「ふふっ、やっぱり、綺麗」
「こーら。またそういうこと言う」
「いつまでも、見つめていたいほど……綺麗です」
つばきさんと私の視線はじゃれ合っていた。そして私は、昨晩のようにつばきさんの唇に焦がれる。
その指に、スイーツよろしく扱われたい。その唇に食まれて、食みたい。
「つばきさんには、心に決めている人が」
「だから、デコレーションだけにしろと?」
「…………」
私は頷く。諦めることには慣れている。まして配偶者を持つ女性など、誰の目から見ても手を伸ばしてはいけない。
「キスして良い?」
「…………」
私は頷く。つばきさんの指先は、私の脚の付け根を彷徨っている。さしずめ猫じゃらしを倣って動作する指先は、おりふし、割れ目の陰毛にちょっかいを出す。