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愛してるから罪と呼ばない
第2章 そのマカロンはまるで宝石
私達は極めて互いの他に何も取り入れないで触れ合っていた。あとになって考えると、ひと握りの日本人らが刺身を使って興じるという特殊な遊戯は、私を挿入の痛みが紛れるまでに倒錯させて、つばきさんを逡巡から解放したものだった。あの夜だから必要だったのか。
私はつばきさんの世辞に軽々と乗せられる少女を気取って、カットソーを脱いだ。恍惚としたキスが首筋や鎖骨に散っていく。つばきさんの指先が、ブラジャーの中で行儀良く並んだ乳房を誘い出す。私は砦を取り除く。
代わるがわる遊ぶつばきさんの指と唇の蹂躙の下に、私の肉叢は打ち上げられた魚のようにたわんでいた。不可視の電流に縫いとめられた私の肢体は、つばきさんの触れていく場所を顫わせて、痺れの波動を生んでいく。身体が蒸せる。脚と脚の間は円滑剤でも塗りたくられたほどびっしょりしているのが分かる。
私以上に私を知ったつばきさんの目交いでも、私は躊躇を装う。つばきさんが太ももをなぞり出すまでは、おとなしくキスを味わっている。つばきさんがパンティに手を伸ばすまで、私は荒く呼吸を繰り返すだけだ。
「星音ちゃんのこの辺、サウナみたいにあったかい。
「熱いのかな、はぁ、こんなにくっついてちゃ……」
「ここが一番湿ってる。星音ちゃんって、いつもここから汗をかくよね」
「ぁっ」
つんつん、こり…………
つばきさんの指先は私の潤みをパンティごと押し上げながら、陰核を軽くつねった。
こり、……
「ぁひゃあ!」
ひたひた、くちゅ……
切ないほどの痺れを空気に晒せば、きっとこうした音が立っていた。それだけつばきさんは私の下半身を確かめて、私はパンティを濡らしていた。