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素肌のままで
第4章 の
私の手を離して、そのまま肩に回った手は
指先で顎をとらえた。

そのまま私の顔を三浦さんの首筋に埋めさせて。
優しく髪をなで続ける。

キスするのかと思った。

キスしてもいいと思った私は
きっと、もうとっくに三浦さんに惚れてる。

理由なんかいらない―――

その言葉を喉の奥から飲み込んで
熱い吐息を三浦さんの首筋に這わせて行く。

そのたびに、髪をなでる手が一瞬止まって
次の吐息を催促した。

大好き。

そんな感情は久しぶりで
酔った頭で
「本気になるな」
と、自分自身に警告する。

もう、あんな自分になりたくない。

けど、今日だけは何も考えたくない。
好きな男に抱かれるってどんなだったっけ。

必死に思いだそうとして
可笑しさがこみ上げてきた。

「なに?」

小さく笑った私に気がついたのか
そういう三浦さんに

「何でもない」

そう呟く。

男なんか比べられる訳がない。

「今」好きなのはこのオトコなんだから―――
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