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素肌のままで
第5章 ま
タクシーを降りて、無言の空気は
冬空の寒さにキンと冷えた。
私のほうを見て、いかにも自信ありげにそして優しく笑いかける。
でも、腰に回したその手が必要以上に力が入っているのを
私は気が付いちゃった。
私を安心させたいんだ。
この行動が、間違いなんじゃないかと私に考えるスキを与えないように
自信ありげに私に笑いかけてる。
そんな三浦さんが少しだけかわいく思えて。
自信満々のこのオトコが・・・
三浦さん自身も本当は少し不安なのかもしれない。
でも―――
このオトコに本気にはならない。
大丈夫。
本気にはならない。
確かに神戸の男でもいいと言ったけど
何の約束もしない遠距離恋愛をする気にはならない。
しかも、付き合おうなんて言われてない。
私からも言うつもりもない。
このオトコと付き合ったら、きっと私はボロボロになる。
好きになって好きになって
会いたくて会いたくて。
仕事で忙しい三浦さんと会えない時間を嫉妬に費やす。
そんな恋愛はもうごめんだ。
大丈夫。本気にはならない。
冬空の寒さにキンと冷えた。
私のほうを見て、いかにも自信ありげにそして優しく笑いかける。
でも、腰に回したその手が必要以上に力が入っているのを
私は気が付いちゃった。
私を安心させたいんだ。
この行動が、間違いなんじゃないかと私に考えるスキを与えないように
自信ありげに私に笑いかけてる。
そんな三浦さんが少しだけかわいく思えて。
自信満々のこのオトコが・・・
三浦さん自身も本当は少し不安なのかもしれない。
でも―――
このオトコに本気にはならない。
大丈夫。
本気にはならない。
確かに神戸の男でもいいと言ったけど
何の約束もしない遠距離恋愛をする気にはならない。
しかも、付き合おうなんて言われてない。
私からも言うつもりもない。
このオトコと付き合ったら、きっと私はボロボロになる。
好きになって好きになって
会いたくて会いたくて。
仕事で忙しい三浦さんと会えない時間を嫉妬に費やす。
そんな恋愛はもうごめんだ。
大丈夫。本気にはならない。