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アスタリスクの恋
第2章 秘め事はキスから…
「やっと来たか。」
「申し訳ございません。私の不行き届け出で…」
「星夜のせいじゃない。」
「ははは。里緒の我が儘だろう?解っているよ。」
「…旦那様。」
「さて、里緒?紹介しようか。」
「え?パパ?」

そう言われた里緒は父親に連れられたまま、人混みの中に入っていった。

「お待たせいたしました。」
「いえ、女性を待つのは苦ではないですよ。」
「里緒、挨拶なさい?」
「えっと、誰?」
「クス、初めまして。三上です。三上亨と言います。」
「三上さん…?」
「…出来ればご挨拶願えればと思いますが?」

そう優しく微笑む三上。躊躇いながらも里緒は名乗り出た。

「失礼しました。工藤里緒と申します。お初にお目に掛かれて光栄です。」
「これはこれは…」
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