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アスタリスクの恋
第2章 秘め事はキスから…
「…何で?」
「良いパートナーだよ。」

それだけ伝えると、頭首は笑ってその場を後にした。その兄は仕事の都合が付かすに今夜のパーティーは欠席していた。

「姫、いかがなさいましたか?」
「いかがも何も…」

溜め息を吐いた里緒を見た星夜は『少々お待ちを…』と伝えると頭首の元へと向かった。

「…ーーツ…」

なにやら少しの会話を終えると星夜は戻ってきた。

「旦那様に了承いただいて参りました。上に部屋があるとのことでしたのでそちらでお休みになられてはいかがでしょうか?」
「ん…」

そう小さく答えると里緒は俯いたまま頷いた。そっとエスコートするかのように星夜に連れられながらもパーティー会場を後にした。そのまま、頭首が用意していたスイートに足を踏み入れた二人。
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