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アスタリスクの恋
第3章 甘えたな、月夜
車の発進を少し待っていた星夜。しかし俯いたままの里緒と目線が合うこともないまま時間が過ぎていく。

「姫?」
「…星夜…」

そう名前を呼ぶと後ろから腕を回していく里緒。その里緒の手を解くように離した星夜はそのまま唇に指を持っていく。

「星…ッ」
「何?…誘ってますか?」
「…そんなこと…ッ」
「無いなどとは聞きませんよ?…チュ」
「…ッッ」

舌を絡めるように星夜は里緒の指を舐めていく。静かな車内、クチュリと指を舐める音をわざと響かせる星夜。

「星夜…ッあの…」
「何ですか?」
「…ッッ////」
「クス…帰りましょうか。」

そう言うと指を舐めるのを止め、スッと腕を解き放ち、車にキーを挿し入れた。

「出しますね。」
「ん…」
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