この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アスタリスクの恋
第3章 甘えたな、月夜
車を出して20分程か。道路も思っていたほど込み合うこともなく、屋敷に着いた。
「お待たせいたしました。」
いつも通りに、何も変わることなく星夜は後部座席の扉を開ける。それに促されるかのように里緒もまた、いつも通りに車を降りる。里緒をおろし、扉を閉めたその直後だった。星夜はきゅっと手首を掴んで引き留めた。
「姫?」
「…な…ッに?」
「三上様へのご連絡…お忘れになさいませんよう…」
「しなきゃだめ?」
「はい。もちろんでございます。まさか、しないおつもりで居た…等と言うことはございませんよね。」
「しないつもりだった。」
「なりません。今宵にでも…」
そう話していた時だ。千早も帰宅した。
「あれ、今帰り?」
「お帰りなさいませ。千早様」
「お待たせいたしました。」
いつも通りに、何も変わることなく星夜は後部座席の扉を開ける。それに促されるかのように里緒もまた、いつも通りに車を降りる。里緒をおろし、扉を閉めたその直後だった。星夜はきゅっと手首を掴んで引き留めた。
「姫?」
「…な…ッに?」
「三上様へのご連絡…お忘れになさいませんよう…」
「しなきゃだめ?」
「はい。もちろんでございます。まさか、しないおつもりで居た…等と言うことはございませんよね。」
「しないつもりだった。」
「なりません。今宵にでも…」
そう話していた時だ。千早も帰宅した。
「あれ、今帰り?」
「お帰りなさいませ。千早様」