パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 甘えたな、月夜

「ん、ただいま。どうだった？またこいつ我が儘言ったんじゃない？」
「いえ、そのようなことは。」
「我が儘に取らないのは星夜君だからだね。良かったなぁ、里緒」
「もぉ！」

そう話しながらも玄関に向かっていく。後ろから着いて行くものの、扉の前ではスッと前に出て扉を開ける。何も不思議なことではないものの、その姿一つとっても今の里緒はドキリとする仕草に変わっていた。

「そういや、亨に連絡した？」
「まだ。」
「あいつ待ってるよ？なんか一言でも入れてやったら？」
「でも…」
「まぁ、突然のことだから？入れにくいのも解らん訳じゃねぇけどさ？」
「…でも」
「里緒の望むような恋愛結婚的なシナリオになるかわからねぇけど。話だけでもしてみたら？」