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アスタリスクの恋
第4章 初・体・験
「星夜、…私……うまくできるかな」
「上手く取り繕う必要などございません。ありのままの姫で構わないのですから。」
「其れでもし嫌われちゃったら?」
「おや、一晩経ち嫌われては困るような気持ちでも抱かれましたか?」
「ばか!」
「…ありのままで…とお伝えいたしましたが、せめて三上様にはバカなどとは言いませぬよう…」
「言わないわよ!」

プンっと踵を翻して星夜に背中を向けると里緒はすたすたと部屋を出ていった。しかしすぐにまた戸は開き、顔だけが覗くと星夜に向かってすぅっと息を吸う。

「星夜のバカ!」

そういうと、扉はバタンと閉まった。その様子を見て星夜はクスリと笑う。

「困った姫だ…嫌われても俺には幸いだがな…」

そう呟いていた。
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