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アスタリスクの恋
第4章 初・体・験
「…これにしよ。」

そうして選んだのはつい先日に星夜に買って貰ったばかりのワンピースだった。
シルエットもさながらきれいめでありながらも、どことなく可愛らしい印象を与えてくれる。見た目、かなり似合うのだが、初めは里緒は嫌がった。しかし、星夜の押しが強すぎてか、決め手となっていた。

「これで似合わないってなったら星夜の見立ての間違いだもん…」

そう言い聞かせていた。

~次の日~

星夜にもお似合いですと言われながらも、里緒は迎えにくる亨を待った。約束の20分前から見慣れない車が屋敷の前に止まっている。

「姫、きっと三上様、お待ちに御座います。」
「何で?」
「屋敷の前にてお待ちの車。そうだと思うのですが。待ち遠しかったのでしょう。」
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