この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
華の王妃
第9章 アンリア

「ああ。貴方は本当に美しくて愛らしい方だ。
出来ることなら貴方を私だけのものにしたい。」
けれど、と口を噤む王弟は本来大人しく気持ちの優しい
少年でとても兄王に反旗を翻すなど考えつかない性格で。
「我儘を申し過ぎました。お忘れ下さい。
私は今のままで満足ですから。」
御子が元気に育って下されば。
「どうか貴方・・御子をお守り下さいませ。」
真実愛した方の御子を
「勿論ですとも。どちらも等しく大切な御子。
何をおいても守り抜くと誓いますから。」
どうか泣かないで下さい、と目尻に浮かんだ涙を指で拭う。
出来ることなら貴方を私だけのものにしたい。」
けれど、と口を噤む王弟は本来大人しく気持ちの優しい
少年でとても兄王に反旗を翻すなど考えつかない性格で。
「我儘を申し過ぎました。お忘れ下さい。
私は今のままで満足ですから。」
御子が元気に育って下されば。
「どうか貴方・・御子をお守り下さいませ。」
真実愛した方の御子を
「勿論ですとも。どちらも等しく大切な御子。
何をおいても守り抜くと誓いますから。」
どうか泣かないで下さい、と目尻に浮かんだ涙を指で拭う。

