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華の王妃
第4章 ユリウス
リンダリアの視界に惜しげもなく逞しい身体を晒す男は恥じる様子なく
当たり前のように気遣うような言葉を吐く。
まるでそうするのが当然のように。
「腹は減っていないか?何か飲むか?」
嬉しそうに杯に水を注ぐ男にただただ身体が震えるばかりだった。
何か言いたいのに何も言えない様子のリンダリアを見て男は口の端を歪ませると
上掛けを引きはがし、厭らしい目で剝き出しになった乳房を見つめた。
無遠慮に乳房を覆う男の手にリンダリアが男の顔を叩くとクックッと
嘲るような笑い声が漏れる。
「今更恥じる必要もあるまい。もうそなたは俺のものだ。この美しい肌身も
形の良い胸も熱く締め付けるここも、全部俺のものとした。」
そなたも気づいているのではないか?
耳朶に舌を這わせながら呆然とするリンダリアの足を大きく開かせると
足の間からドロリとしたものが伝ってくるのがわかった。
「生娘ではないのだ。わかるだろう?そなたはもう俺の妃となったのだ。
ここにはもうたっぷりと俺の子種を幾度も注いだ。」
そなたが眠っている間にな。
「なっ・・わ、私は・・ルーカスの・・コーラス・・の王妃で・・す」
やっと発した声には精いっぱいの反抗と拒絶が現れていた。
だが男は意に介さないとばかりにリンダリアの唇に口づける。