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華の王妃
第8章 女官長

女官長として王妃の無理な我儘を押し通すわけにはいかない。
王妃が直に王に懇願する前に女官長から先に王に進言しなければ。


王は自分に全幅の信頼を置いて下さって要る筈だ。
きっと自分の意見を聞いて下さるに違いない。


そして生まれ来る御子も自分に全権が委ねられる筈。
これからもっと王妃が王の御子を産むことに専念する為に。


困惑する女官を押しのけるようにして女官長は王夫妻のいる寝所の前まで行くと
静かに扉を開ける。





「あっ・・ん・・・ 」





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