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雨 音
第1章 記憶

「はい、じゃあみんな仕事に戻って。」

あぁ、今日のいい禿g…コホン。
専務がそう皆に声をかけるとみんなは仕事に戻っていった。

「それで、成瀬君は分からないことがあったら葉瀬くんに聞くといいよ」
「はい、分かりました。ありがとうございます」

ぺこりと専務に綺麗な一礼をすると、満足そうに専務は帰っていった。

新しい部長、ってだけで専務が紹介に来るなんて丁寧な扱いだこと。

そう思いながら、専務が出て言ったドアをぼーっと見つめていたら、ひょこっと目の間に人影が現れる。

「…っ。…なんですか」

目の前にいるのがエレベーターの男…成瀬部長だと気づき、そう声をかける。

「また会いましたね」
「…そうですね。
私の名前を知っていた理由がわかりました。」

いきなり名前を聞かれたときなんでだろうと思ったけど…
そりゃあ異動先の課長の名前くらい覚えるよね。

「…まぁ、これが理由ではないですけどね。」
「はい?何か言いました?」
「いえ、何も。改めてよろしくお願いします葉瀬さん。」

にこりと笑って手を差し出されるものだから、少し躊躇しながら

「こちらこそよろしくお願い致します、成瀬部長。」

と言って差し出された手に自分の手を重ねると、嬉しそうに笑ってきゅ、と私の手を握った。


「…っ」

ドキドキとなっているのに気づく。
中学生じゃないんだからこれくらいなんてことないはずなのに…。

イケメンだからこうなのか、ん?

そう思いながらチラリと成瀬部長を見上げると、目が合ってふわりと花が綻ぶような温かい笑顔を浮かべた。

…私はその笑顔をどこか見覚えがあるように感じた。

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