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雨 音
第1章 記憶

「たく、あいかわらずつめてーなぁ」

加賀見はいつものように笑いながら私の隣に来て、いきなり
『〇〇課の部長って頭…綺麗だよな』
なんて真顔で言い出すもんだから少し吹いてしまった。

「ほんとに加賀見って馬鹿よね」
「おまっ、馬鹿って失礼だな!」

なんて他愛のない話をしながらやっと室内に入る。

大きな会社なだけあって、部屋の中に入ると防音と人の音のおかげで雨音はほとんど聞こえなかった。




「あ、そういえばさ…」

傘をたたんで鍵のついた傘立てに傘を置きながら加賀見がまた話し始める。

「葉瀬んとこの部長さん新しくなるんだって?」

また馬鹿な話かと思ったら意外と真面目な話で少し驚きながら私も傘立てに傘を置きながら答える。

「あぁ、そうみたいね。
前の教育係してた…絵里ちゃん分かるわよね?」
「あ~、あのミーハーなね。」

"ミーハー"という表現に少し心の中で笑いながら、確かに、なんて納得してしまって、急いで頭から追い出す。

「そう。絵里ちゃんが『すっごいイケメンで爽やか系』って楽しみにしてた。」
「へー…。あ、それ俺の部署でも聞いたかも。」

そういったとき丁度エレベーターが開いて私と加賀見は二人で入った。

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