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サイレントエモーショナルサマー
第8章 燃ゆる

煙草の臭いが漂い始めると明るい部屋にテレビゲームの音が響いた。完全にこちらに背中を向け、煙草を吸いながら全裸でゲームに夢中になっている。

「…はっ…あッ…ん、」

手が、使えれば、といつも思う。太さの物足りないそれも自分で抜き差しをしてイイところを刺激できればもっと何度もイけるのに。

うねって、ナカを掻きまわして刺激され、気持ちがイイのに決定打に欠ける。広いベッドの上で芋虫のようにのた打ち回った。

「んんッ…あ、…ッ、あっ…」

拷問だ。イきたいのに中々イけない。ぴんと張った乳首を硬いシーツに擦りつけて、喘ぎながらも頭の中が真っ白になって全てが弾け飛ぶ快感はやってこない。

生殺しのもどかしさで涙が出る。聞こえてくるゲームの音が非日常的な状況の私を嘲っているようでぞくりとするのにやっぱり刺激が足りない。

どれだけそうしていたのかもがき疲れ、荒い呼吸の中ベッドに沈んでいると物悲しいBGMが流れた。くそ!と悪態をついた隼人が立ち上がったのがぼんやりと見えて、ああ、ゲームオーバーになったのか、と思った。

「なに休んでんの」
「うぁ…ッ…!」

ベッドへと戻ってきた隼人はうねり続けるバイブの根元を掴んでぐっとナカへ押し込んだ。強い刺激に身体が跳ねる。そうよ、これが欲しかったのだ。ぐ、ぐ、と押し込まれる度に太腿が痙攣して口から涎が垂れていく。

下半身の拘束が解かれた。尻を上げさせられるとぬるりとバイブが抜け落ちていく。

「チンコ挿れてくださいってぱくぱくしてんね」
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