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サイレントエモーショナルサマー
第11章 平穏か、あるいは、
今になってみれば分かる。当時の晶は寂しい女捕まえたぜ程度にしか考えていなかったに違いない。
息を吐くように好きだよ、愛してる、と言いながら次第に晶とは俗にいうデートなるものはしなくなっていったし、部屋には晶の荷物が増えていって、お邪魔します、は、ただいま、になった。
晶のダーツバーのシフトは深夜勤がメインで、生活時間はほぼ真逆だった。私が起きるか起きないかの微睡む時間に帰ってくると適当に愛撫をして挿入、中に欲を吐き出してからぐっすりと眠りにつく。そんな毎日が当たり前になっていた。
最初は半分も入らなかった晶のモノを根元まで受け入れられるようになるまではそんなに時間はかからなかったと思う。
大学に通いながら小さな喫茶店でアルバイトをする中で、上手く休みが合えば一日中セックスをしていた。時々は私がごねて出かけることもあったけれど出先でうっかり晶が興奮しようものなら、勃ったから帰んぞ、と泣く泣く帰路についたり、ビルの影や、百貨店のトイレですることもあった。
典型的なクズである晶は当然コンドームなるものを使用しなかった。その方便は、つけたらイけないから、だ。
でもって中出しが好きだった。バカなりに妊娠のリスクを恐れた私が自己防衛の為にピルを服用しようとすると晶は烈火のごとく怒った。クズはクズでも拗らせたクズだったので、いつ妊娠するかも分からないという状況での中出しが興奮するらしかった。
生理の時は泣き喚いて嫌がる私を殴りつけ、口を使った。出された物を飲まずに吐き出してしまった時はショーツ一枚でベランダに出されたこともあった。