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サイレントエモーショナルサマー
第2章 6月某日金曜日
口内を蹂躙していた指が膣に入ってくる。内壁を引っかいて、中を探る指。ある一ヶ所を指の腹が擦った瞬間、腰が跳ねた。それを見て、藤くんのにやにや笑いは深くなる。
「見つけた」
執拗にそこを擦りあげられる。待って、と漏れる声。想定外だ。どうせさっさと挿入して独りよがりに腰を振ってイってしまうと思っていたのに。
指が2本に増えた。折り曲げたり、伸ばしたり。イイところを絶妙に外してくる所為でイけそうなのにイけない感覚が押し寄せては引いていく。
「ちゃんとして…、」
「ちゃんとって?」
「……んんっ、…」
宙を彷徨う私の手がまだ辛うじて藤くんの腰に引っかかっていたバスタオルに触れる。はらりとタオルが落ち、彼の下半身が露わになる。思わず、息を呑んだ。
「う、そ…」
警鐘。こんなの入らない。はっと目を見開く私に気づいた藤くんは膣内の指の動きは緩めないまま空いた手を使って私の手に自分のモノを握らせる。
腹にくっつかんばかりに反り返った硬いモノ。嘘だ。可愛らしい顔には不似合いすぎる。手が動く。ああ、どうしよう。太い上に長さもある。まさかの三拍子。こんなものいれられたらどうにかなってしまうかもしれない。
「1回イってください」
油断していた。へ、と声を漏らすも焦らすように動いていた指が気持ちのイイところばかりを集中的に攻めてくる。