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サイレントエモーショナルサマー
第14章 fantasma
「やっ…あァァ…っ…あっ…!」

一際大きく身体が仰け反った。荒い息のもれる口から、涎までもが溢れ出していた。器具が離れた後もびくびくと下半身を震わせたまま身体を晶に預ける。

「お前は泣いてる顔が一番いい」

目隠しに使われていたものが取り払われ、ぼんやりとラブホテルの壁が目に映る。目尻からは涙が絶えず流れているようで濡れていく頬が熱い。

「はっ…はっ…」

ぐったりと力の抜けた身体を突き飛ばされ、うつ伏せになった。息を整える暇もなく晶のモノが今度は一気に奥まで入ってくる。

「うぁ…っ…!」
「くそ…んな、締めんじゃねーよ」
「むり…だって…きもち…っ」

晶の肌が私の肌を叩く。打ち付けられる度に生身の熱が、私のナカに溶け込むように浸透していく。

「あっ、あっ…んんッ…」
「…っ……」
「あきら…っ…あっ…きもちい、…すぐ…イッっちゃ…あっ…」
「…ちっ…勝手にイったらケツ使うぞ」
「やだ…っ…やだぁ…っ」

無茶を言うな。自分でも絶頂が近いことがよく分かるのに、我慢なんて出来ない。イクなというなら腰の動きを止めてくれればいいのに容赦なく打ち付けられては、絶頂への道を進まずにはいられない。

「あき…あきら…っ…も、くるし…、」

目の前がぼやけてくる。気が遠のいていくとそれを察知したかのように晶はぴたりと腰の動きを止めた。

「はぁ…っ…はっ…」
「締めろ」

ばしん、と乾いた音が響く。じりじりと焼けるように尻が痛い。反射的にぎゅっと膣を締めると中に熱いものが広がった。

「…なっ」
「我慢したらイかせてやるとは言ってない」

大きさを失わないモノが抜けていく。とぷ、と音を立てて精液が溢れ出す感覚は経血が出る時とよく似ている。
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