この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイレントエモーショナルサマー
第14章 fantasma
「ああ、その顔いいな。イキたくてしかたねえって顔」
息荒く伏せる私を乱暴に仰向けにして、笑う。悪魔だ。亡霊は悪魔になった。
「ま、淫乱のお前も悪くねえか」
「ひぁ…っ!」
ぐちゅり、と音を立て再び晶のモノが挿入される。ああ、今度こそ。そう思うと下腹部がぶるりと震えた。
「昔さ、もう出ねえってくらいお前ん中に出した後、お前に指で掻き出させたろ。あれ、好きなんだよな」
ああ、一日中セックスしてた時のことか、とぼんやり思う。晶が煙草を吸う前で自分の指で泣きながら中に出された精液を掻き出したのだった。
「やる…やるから…っ…イカせてよぉ…」
「ノリノリでやられても面白くねえんだよ。分かんねー女だ、なっ」
がつんと強い衝撃。足の指から頭のてっぺんまでがびりりと痺れを覚えた。
「イキてえならやっぱこれだろ」
「あっ…それ、は…やだ…っ」
「淫乱女イかせるまでやってたら俺の腰が持たない」
「んぁ…あっ、あっ…でも…っ」
電マを掴んだ晶の姿に寒気が走る。どうしたって、その器具は苦手だ。いやいやと頭を振れば涙がシーツへ落ちていく。
「…っ…お前、ほんとこれ嫌なんだな…見せると締まる…くっ、」
「んんっ…ん、ん、…っ」
気持ちイイ。背中の肌を擦るごわごわしたシーツの感覚も、腰を掴む晶の手の熱も、開いた足の内側に触れる彼の硬い骨の感触も、全てが快感へと繋がっていく。
それなのに、なにかが足りない。身体の奥底から溶け出すような、なにかが。
「イきたい…っ…あっ…あき、…おねがい…イか、せ…っ」
「…くそっ」
打ち付けが速くなった。口から止め処なく嬌声が溢れ、晶の呼吸も荒くなる。肌を叩く乾いた音はその間隔を短くしていく。
視界の端で光が弾ける。押さえつけられた腰が晶の手を振り払わんばかりの強さで跳ね上がった。同時に、彼は二度目の欲を奥へ奥へと注ぎ込む。
「…志保、」
名前を呼んで、どさりと倒れ込んでくる重たい身体。冗談みたいな量の汗をかいて、火傷しそうな程に熱くなった身体だ。
息荒く伏せる私を乱暴に仰向けにして、笑う。悪魔だ。亡霊は悪魔になった。
「ま、淫乱のお前も悪くねえか」
「ひぁ…っ!」
ぐちゅり、と音を立て再び晶のモノが挿入される。ああ、今度こそ。そう思うと下腹部がぶるりと震えた。
「昔さ、もう出ねえってくらいお前ん中に出した後、お前に指で掻き出させたろ。あれ、好きなんだよな」
ああ、一日中セックスしてた時のことか、とぼんやり思う。晶が煙草を吸う前で自分の指で泣きながら中に出された精液を掻き出したのだった。
「やる…やるから…っ…イカせてよぉ…」
「ノリノリでやられても面白くねえんだよ。分かんねー女だ、なっ」
がつんと強い衝撃。足の指から頭のてっぺんまでがびりりと痺れを覚えた。
「イキてえならやっぱこれだろ」
「あっ…それ、は…やだ…っ」
「淫乱女イかせるまでやってたら俺の腰が持たない」
「んぁ…あっ、あっ…でも…っ」
電マを掴んだ晶の姿に寒気が走る。どうしたって、その器具は苦手だ。いやいやと頭を振れば涙がシーツへ落ちていく。
「…っ…お前、ほんとこれ嫌なんだな…見せると締まる…くっ、」
「んんっ…ん、ん、…っ」
気持ちイイ。背中の肌を擦るごわごわしたシーツの感覚も、腰を掴む晶の手の熱も、開いた足の内側に触れる彼の硬い骨の感触も、全てが快感へと繋がっていく。
それなのに、なにかが足りない。身体の奥底から溶け出すような、なにかが。
「イきたい…っ…あっ…あき、…おねがい…イか、せ…っ」
「…くそっ」
打ち付けが速くなった。口から止め処なく嬌声が溢れ、晶の呼吸も荒くなる。肌を叩く乾いた音はその間隔を短くしていく。
視界の端で光が弾ける。押さえつけられた腰が晶の手を振り払わんばかりの強さで跳ね上がった。同時に、彼は二度目の欲を奥へ奥へと注ぎ込む。
「…志保、」
名前を呼んで、どさりと倒れ込んでくる重たい身体。冗談みたいな量の汗をかいて、火傷しそうな程に熱くなった身体だ。