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サイレントエモーショナルサマー
第14章 fantasma
「…晶…重いよ、」
「無理。動けない」
力の入りきらない手で晶の二の腕に触れる。軽く揺すっても晶は動かず、荒い呼吸を静かに静かに整えていく。
「煙草」
10分とかそこらだったと思う。無言で私に覆い被さっていた晶は気だるげにモノを抜くと、そのまま仰向けになって言った。
王様め。私だってへとへとなのに。ずるずると這うようにベッドから降り、晶がソファー前のテーブルに放り出していた煙草の箱を掴む。銘柄はあの頃と変わっていなかった。
「はい」
「火」
一本取り出して渡してやると短く言われる。浩志は他人に火を点けてもらうのを嫌がるのに晶は抵抗がないらしい。きっと大きすぎるライターの火で鼻毛を燃やされかけた経験がないのだろう。
「寝煙草、危ないよ」
「俺に指図すんな」
よく仰向けで吸えるな、と思いながら灰皿を晶の手の届くところへ置いた。寝転がる彼の隣にしゃがみ込んで私も煙草に火を点ける。セックスの後の煙草は凄く久しぶりだった。
無言で立て続けに二本煙草を吸って、晶は起き上がった。汗で乱れた自分の髪をぐしゃぐしゃと掻きながら浴室へと向かっていく。
「シャワー浴びたら帰んぞ。お前も浴びるなら来い」
「え、交代でいいよ。なんなら先帰ってもいいから」
「…志保」
「……わかった」
なんでこの短時間で二回も晶とシャワーを浴びなければならないのだ。溜め息交じりに後を追う。
「お前、さっきやるって言ったよな」
浴槽の縁に腰かけ、にんまりと笑っている。ああ、そう言えばこのいたずらっ子のような顔は好きだったのかもしれない。なにを要求されているのか分かって、またも溜息をつく。
「志保、ほら」
晶の前に立ち、片手を彼の肩についた。足を開いて、膝を曲げる。中腰になってから空いた手を汚れた膣へと伸ばした。
「こっち見ろ。お前が掻き出すそれは誰が出したか見ながらやれよ」
「……変態」
「お前もな」
「…っ……」
中に指を二本挿し込んでから晶へと目を向けた。これは、かなり羞恥を煽られる。息が乱れるのを気づかれないように唇を噛み締め、指を動かす。
「無理。動けない」
力の入りきらない手で晶の二の腕に触れる。軽く揺すっても晶は動かず、荒い呼吸を静かに静かに整えていく。
「煙草」
10分とかそこらだったと思う。無言で私に覆い被さっていた晶は気だるげにモノを抜くと、そのまま仰向けになって言った。
王様め。私だってへとへとなのに。ずるずると這うようにベッドから降り、晶がソファー前のテーブルに放り出していた煙草の箱を掴む。銘柄はあの頃と変わっていなかった。
「はい」
「火」
一本取り出して渡してやると短く言われる。浩志は他人に火を点けてもらうのを嫌がるのに晶は抵抗がないらしい。きっと大きすぎるライターの火で鼻毛を燃やされかけた経験がないのだろう。
「寝煙草、危ないよ」
「俺に指図すんな」
よく仰向けで吸えるな、と思いながら灰皿を晶の手の届くところへ置いた。寝転がる彼の隣にしゃがみ込んで私も煙草に火を点ける。セックスの後の煙草は凄く久しぶりだった。
無言で立て続けに二本煙草を吸って、晶は起き上がった。汗で乱れた自分の髪をぐしゃぐしゃと掻きながら浴室へと向かっていく。
「シャワー浴びたら帰んぞ。お前も浴びるなら来い」
「え、交代でいいよ。なんなら先帰ってもいいから」
「…志保」
「……わかった」
なんでこの短時間で二回も晶とシャワーを浴びなければならないのだ。溜め息交じりに後を追う。
「お前、さっきやるって言ったよな」
浴槽の縁に腰かけ、にんまりと笑っている。ああ、そう言えばこのいたずらっ子のような顔は好きだったのかもしれない。なにを要求されているのか分かって、またも溜息をつく。
「志保、ほら」
晶の前に立ち、片手を彼の肩についた。足を開いて、膝を曲げる。中腰になってから空いた手を汚れた膣へと伸ばした。
「こっち見ろ。お前が掻き出すそれは誰が出したか見ながらやれよ」
「……変態」
「お前もな」
「…っ……」
中に指を二本挿し込んでから晶へと目を向けた。これは、かなり羞恥を煽られる。息が乱れるのを気づかれないように唇を噛み締め、指を動かす。