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サイレントエモーショナルサマー
第16章 falco pellegrino
ミヤコちゃんが言ったお役御免とはどういう意味だ。一般的に言えば役目の終わりを差す。藤くんはミヤコちゃんに何を課していたのだろう。もしかしてセックスしてたとか?いや、そうだったとしても私に彼を責めることはできない。

外で食事をする気になれず、昼休憩はデスクでコンビニのおにぎりとサラダを食べた。おにぎりを食べているところに部長がやってきて、夏休みはどうすると聞かれたので今朝、藤くんと支度をしながら相談した日程を告げると、部長は藤と一緒だなー、と笑った。

「暑そうですね、その恰好」

暑いよ、暑いとも。倉庫での作業を開始してから10分ほどでノックを響かせ、入ってきた藤くんは実に涼しげな格好だ。

「藤くんは涼しそうだね、そのポロシャツ」

どれがいいと思います?と聞くから、今朝、私が選んだポロシャツは胸元にゴルフクラブをふるうキャラクターの刺繍が入っている。

「暑いなら着替えたらどうですか?志保さんが持ってたつるつるしてる服、かわいかったですよ、不思議な柄で」
「いい歳してお盛んですってアピールしてらんないでしょうよ」
「してくださいよ。なんなら、今ここで俺の首に痕つけてくれてもいいですよ」

そんなこと出来るか!じと目で藤くんを見てからぷいと顔を背ける。今日はここにのんびりこもってやるものか。さっさと作業を終えて、残りの仕事を片付けたら定時と同時に会社を飛び出してやる。

くすくすと笑い声を上げて腰を抱く腕。ふうっと耳元に息を吹きかけられるとぞくぞくして、ただでさえ暑いのに身体がもっと熱くなる。

「………てか、ミヤコちゃんにこの服藤くんのだってバレてるよ」
「津田め…あいつ、他になんか言ってました?」
「お役御免がどうとか」
「くそ…お喋りだな」
「ね、どういう意味?もしかしてミヤコちゃんとしてたとか?」
「うわ、それショックですよ。俺、志保さんとしかセックスしないって言ったのに」

言いながらキスをしてこようとしたので、惜しいと思いつつも顔を逸らして逃げた。藤くんの眉間に皺が寄る。
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