この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サイレントエモーショナルサマー
第16章 falco pellegrino
一度、自宅に入り、藤くんのシャツを脱いだ時はこれといってなにかを感じるでもなかったが、彼のパンツに手をかけた時、なんだかその行為を無性に責められているような気持になった。う、これか。これが目的だったのか。

ふるりとかぶりを振ってボクサーを脱ぐ。自分の下着を穿こうかと思ったが、すぐに脱ぐことになる訳で、代わりに生地の厚めなワンピースを手に取った。

隼人はシャワーを浴びさせてはくれないだろう。全裸のままワンピースとバスタオル片手に脱衣所へ向かう。洗面台の鏡に映る肌。紅い華が咲いている。その紅はまたも私を責める。オイタすんなって言ったよな、と。その声なき責めを振り払うように浴室に入りシャワーを浴びた。

「……おっそ」

自宅の鍵だけを持って隼人の部屋に入った。玄関の鍵を開けたままで出迎えもなにもなく、リビングへと進んでいくと咥え煙草でゲームをしていた不機嫌そうな隼人が吐き捨てる。

「シャワー浴びたくて」
「…へえ」

ちらっとこちらに向けられた視線が、こっちに来いと言っているようだった。基本的に普段はゲーム中の彼に近寄らないのだが、歩み寄って隣に座った。

「いま、いいとこだから。ちょっとさ、咥えてよ」
「……早くゲームオーバーになってしまえ」
「なに、そんなに早く突っ込まれたいの」

勘弁してくれ。しゃがみ込んで、視線はテレビに向けたまま器用にゲームを続け腰を浮かせる隼人のハーフパンツに手をかける。

だらんとぶら下がるモノはまだ興奮を覚えていないらしい。ちゅ、と唇を寄せて先端を口に含む。唾液を絡ませるようにまだ柔らかいものに口の中で舌を這わせた。

頭上ではコントローラーが立てる、かちゃかちゃとした音が絶えず響く。口を窄めて吸い込み、ゆっくりと頭を動かしていくと次第に力のなかったモノが質量を増していく。

根元を指先で刺激しながら、じゅぼじゅぼと音を立て頭を動かし続ける。途中、ちらりと隼人の顔を見上げたが彼の目は変わらずテレビに向いている。

悔しくなって頭の動きを速くした。喉の奥を先端が擦る感覚。段々と苦しょっぱいとろみが口の中に広がってくる。睾丸を手で柔く掴むと隼人が呻いた。ゲームの音が止み、コントローラーを放り投げたような音がする。
/586ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ