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サイレントエモーショナルサマー
第16章 falco pellegrino
強烈な苦味が流れ込んでくる。うっかり奥まで咥えていたタイミングでの射精で、精液はそのまま喉を流れていく。

「いつもの、出来ねえじゃん」

つまらなそうに言う隼人の息が上がっている。ソファーの背もたれに大仰に身体を預け、射精を終えたモノから口を離す。

「もっかい勃たせてよ」
「ええ…隼人、立て続け出来ないじゃん」
「いいから」
「よくないって」

なんだよ、もう。溜息をついて射精したばかりでまた萎んだモノに口付ける。根元に吸い付いて、唾液を絡ませて手で刺激を加えても中々大きくはなってくれない。過去に自分が下手くそなのかと衝撃を受けたことを思い出した。だが、彼のこれは体質的なものらしい。モノのお力は若さだけではどうにもならないようだ。

「手じゃなくて、口」
「顎疲れる」
「そしたら休んでいいから」

優しく髪を撫でられ、渋々柔らかいモノを再び口に含む。隼人が髪を撫でたのは意外だった。頭を掴むことこそあれど、こんなに優しい手つきは相当珍しい。

復活まで時間のかかるモノは涙目になりながら奥まで咥えこんでも中々反応してくれない。どれだけそうしていたか顎が疲れ隼人のモノを吐き出す。うえ、と漏らしながら硬い太腿に頭を預ける。

そっと、壊れ物に触れるように隼人の手がまたも私の髪を梳く。なんだ、今日はなにがあった。揉みたい乳だと言っていた巨乳のなんとかちゃんに手酷くふられたか。

「しーちゃん、」

再開しろ、という意味らしい。はいはい、やりますよ。ちゅ、と大腿に口付けてから咥えこむ。喉奥まで咥えてからわざと鼻息を荒くしてやった。そうするとふにゃりとしていたモノが猛り出す。

「むっ……うっ…、」

硬くなった竿に舌を這わせた。見せるように大きく動かすと私の髪を撫でていた手に力が入る。

「…もういいや」
「はっ…はぁ…っ…」
「ベッド、いこっか」
「…ん」
「なんだよ、今日なんか変じゃね?しーちゃんでもセックスしたくない日あんの?」

セックスは好きだ。相手によっては毎日だって構わない。いや、寧ろ積極的にしたい。だが、今日はいまいち気分が乗らない。
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