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サイレントエモーショナルサマー
第16章 falco pellegrino
「あのさ、隼人」
「なに?もたもたしてたら萎えるんだけど」
「今日、ちょっと普通のしてみてくれない?」
「は?普通のって?」
「私のことすっごく好きで好きでたまらんって設定で、普通の恋人同士みたいにってこと」
「え、しーちゃんそんなんで興奮できんの?」
そんなやりとりをしている内に、頑張って勃たせた隼人のモノは、めんどくせーな、と言いたげに力を失くした。ああ、私の努力よ。
胸を張って言えることではないのだが、私は性的欲求が弾けてからかなりの人数の男性とセックスをした。大体、顔つきや喋り方でタイプを判断してからセックスまでもつれ込むわけで、そうしてみると情のないSっ気の強いタイプを案外捕まえていたりする。
とんでもないドM野郎をうっかり捕まえてしまったこともあるし、いちゃいちゃしたセックスを好む普通の人だったこともある。
上手くSっ気の強い人を捕まえられれば大抵、性癖は満たされる。手酷くされることで興奮するのではなく、女相手にここまでやってる自分に酔っている男の顔を見るとぞくぞくする訳だ。
恋人同士が愛情を確認し合う為にするようなセックスらしきものもしたことはあるが、その時は優しい手つきや、痛くない?気持ちいい?などと聞かれたことで気持ちが萎えてしまった。
それが、どうしたことか藤くんとのセックスは優しさや情を感じながらも、今までしてきたのはなんだったのかと思う程気持ちが良い。好きだの、かわいいだの、と言われ、とろけるキスを何度も繰り返す。
気分は正直、月経中に勝るとも劣らないくらい乗っていない。だが、確認したかった。藤くんとだから普通の?セックスで満足できるのか。それとも、今は誰としても普通のセックスで気持ち良くなることが出来るのか。
「なに?もたもたしてたら萎えるんだけど」
「今日、ちょっと普通のしてみてくれない?」
「は?普通のって?」
「私のことすっごく好きで好きでたまらんって設定で、普通の恋人同士みたいにってこと」
「え、しーちゃんそんなんで興奮できんの?」
そんなやりとりをしている内に、頑張って勃たせた隼人のモノは、めんどくせーな、と言いたげに力を失くした。ああ、私の努力よ。
胸を張って言えることではないのだが、私は性的欲求が弾けてからかなりの人数の男性とセックスをした。大体、顔つきや喋り方でタイプを判断してからセックスまでもつれ込むわけで、そうしてみると情のないSっ気の強いタイプを案外捕まえていたりする。
とんでもないドM野郎をうっかり捕まえてしまったこともあるし、いちゃいちゃしたセックスを好む普通の人だったこともある。
上手くSっ気の強い人を捕まえられれば大抵、性癖は満たされる。手酷くされることで興奮するのではなく、女相手にここまでやってる自分に酔っている男の顔を見るとぞくぞくする訳だ。
恋人同士が愛情を確認し合う為にするようなセックスらしきものもしたことはあるが、その時は優しい手つきや、痛くない?気持ちいい?などと聞かれたことで気持ちが萎えてしまった。
それが、どうしたことか藤くんとのセックスは優しさや情を感じながらも、今までしてきたのはなんだったのかと思う程気持ちが良い。好きだの、かわいいだの、と言われ、とろけるキスを何度も繰り返す。
気分は正直、月経中に勝るとも劣らないくらい乗っていない。だが、確認したかった。藤くんとだから普通の?セックスで満足できるのか。それとも、今は誰としても普通のセックスで気持ち良くなることが出来るのか。