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サイレントエモーショナルサマー
第16章 falco pellegrino
彼はフェラチオの際に私の鼻息が下腹にかかるのが好きだと言うが、隼人のそれが下腹部を刺激する感覚はくすぐったいだけだ。

「やだ…っ…」
「セックスの時の『やだ』は『もっと』って意味っしょ」

大抵はそうだが、今は違う。ぞわぞわはするものの身体が痺れるあの心地よさがやってきそうにない。隼人が喋る度に股間にかかる吐息はやっぱりこそばゆい。

「んん…っ…」

舌先で弾かれるばかりだったクリトリスに吸い付かれる。ちゅうっと音を立てて吸い上げたかと思うと、甘く噛まれた。流石にこれはちょっと気持ち良い。

甘く噛んで、舌先で弾いて、それからねっとりと舐めて。ランダムでそれらを行いながら隼人は指をゆっくりと中へ挿れていく。

「あっ…」

隼人の手は武骨で、指も太くて短い。セクシーさよりも逞しさの印象が強い指が、探るように丹念に内壁を擦り上げていく。藤くんだったら、藤くんの指だったら、そんなことばかりが頭に浮かぶ。

隼人の頭を掴む指に力が入った。指を挿し込んだ膣に隼人の舌が入ってくる。奇妙なぬるりとした感触。これは、やはり好きじゃない。

「……っ…」

湿った水音がするから身体は反応しているのだろう。だが、気持ちは見事にお散歩に出かけてしまった。普段はなにかを考える余裕なんてないのに、藤くんのことを思い浮かべながら、明日の映画の仕上がりが気にかかる。

「やべ…ダメだ、しーちゃん、俺もう我慢できない」
「ん、」

ああ、やっと。やっと、熱いモノが挿入されるのか。鼻息荒く興奮した様子の隼人がゴムを装着していく。挿入前には舐めて硬くしないと上手くいかないことの方が多いのに今日はそんな必要がないらしい。

「痛かったら言ってね」

バカを言え。痛くたって気持ちが良いのだ。うるさい口に指を添えると、隼人はその指をぺろりと舐めた。

「んぁ…っ…」
「すげー。なんか今日いつもより気持ちいいかもしんない」
「んっ…んん…っ…」

ぬぷ、と音を立てて挿し込まれたモノは律動なく、膣内の感触を噛み締めるみたいにゆるり、ゆるり、と回るように動く。
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