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サイレントエモーショナルサマー
第17章 ricordo
「私が家に行かない日はどうしてるの?」
「学生時代の悪友と飲みに行くか、志保さんのことを想いながら左手に優しく慰めてもらってます」
「…君さ、ほんとこの真昼間からよくしれっと答えられるよね。聞いてる私も私だけど」

炎天下、日差しは容赦なく私たちに照りつける。通りを行き交う人や子供たちの声を遠くに聞きながらするには不似合いなちょっと夜の気配のする会話だ。

悪友とは、昨日一緒に居るところを見かけた彼のことだろうか。名前も思い出せなければどんなセックスをしていたのかも思い出せない。

「隠すつもりないですからね。それに、志保さんがそういう風に質問してくれることってあんまりないから嬉しいです。内容は何であれ」
「じゃ、じゃあさ、私があの、あれで出来なかった時あったでしょ、あの時辛くなかった?」
「あの時の俺を今、褒めてくれます?あの時は、うわ、隣で志保さんが寝てるのにって思いながら志保さんを傷つけないように必死に自分を押さえつけましたね。まじでブツが弾け飛ぶんじゃないかって思いました」

私はあの時、藤くんのそんな葛藤など露知らずぐっすり眠った挙句、翌日には自宅に戻りチカとおしゃべりしていた。あの日、藤くんは私が帰った後左手にどうにかしてもらったのかと思うと笑いが込みあげる。

「だから口でするよって言ったのに」
「昔、噛まれたことあってトラウマなんですよ…知ってます?痛いなんてかわいいもんじゃないですよ」

半笑いで言うと藤くんの顔がさっと青ざめた。まるで私が今穿いているスカートのような色に見える。ぷぷと吹き出すと同時に隼人が大人しく引き下がった理由が分かってぽつりと呟く。

「………だからか」
「なにがです?」
「ううん、こっちの話」

もしかしたら隼人のやつも女の子に噛まれた経験があるのかもしれない。

「ね、もしさ、私が性欲強くなかったらどうしてた?」
「志保さんが性欲強くてセックス大好きだって知ってたからこういうアプローチに変更した訳で、そうじゃなかったらまた違った攻め方してましたよ。セックスだって痛くないように、恐がらせないようにってしたと思います」
「それを知ってたのはさ、昨日一緒に歩いてた子から聞いたから?」
「…見たんですか?」
「うん。浩志とご飯食べてる時に見かけた。テラス席だったから、歩いてるの見えたんだ」
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