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サイレントエモーショナルサマー
第18章 ferita
世の中には酒に酔った勢いで、まさかの相手と一線を越えてしまうということがままあるだろう。私もそのパターンだった。会社の飲み会があり、酔った私が目を覚ました時、当時指導係という名目で私についてくれていた男性社員とラブホテルのくたびれたベッドの上に居た。
その男性は勤務中も、都筑ってかわいいね、彼氏いるの、などとしつこく聞いてくるような人で私は彼を敬遠していた。飲み会でも近づかないようにしていたというのに、何故こんなことになったのか、と愕然とした。
我に返った私は暴れて、彼を蹴った。暴れる足は彼を何度も蹴ったけれど、頬を叩かれた瞬間、晶と暮らしていた頃に刷り込まれた恐怖が甦り、抵抗することが出来なくなった。
呆然と大人しくなった私に気をよくした彼はスーツのスカートを捲りあげ、ストッキングを引き裂いた。興奮を抑える素振りもなくスラックスの前をくつろげると、屹立した熱を強引に私の中にぶち込んだ。
長い長い凌辱が終わった時、私の中でなにかが弾け飛んだ。
本来ならば、男嫌いは加速しただろう。だが、私の場合見事に弾け飛んでしまった。なんだセックスって気持ち良いじゃん、晶とやってたことは気持ち良いことだったんじゃん、と。
セックスは酒を飲むこと以上にストレスが吹き飛んだ。様々な人と一夜限りの関係を持つようになり、次第に私は大事に扱われることよりも道具のように扱われる愛のないセックスに快感を覚えるようになった。夏の夜になるとひとりで上手く眠れなくなったのはこの頃からだ。
その男性は勤務中も、都筑ってかわいいね、彼氏いるの、などとしつこく聞いてくるような人で私は彼を敬遠していた。飲み会でも近づかないようにしていたというのに、何故こんなことになったのか、と愕然とした。
我に返った私は暴れて、彼を蹴った。暴れる足は彼を何度も蹴ったけれど、頬を叩かれた瞬間、晶と暮らしていた頃に刷り込まれた恐怖が甦り、抵抗することが出来なくなった。
呆然と大人しくなった私に気をよくした彼はスーツのスカートを捲りあげ、ストッキングを引き裂いた。興奮を抑える素振りもなくスラックスの前をくつろげると、屹立した熱を強引に私の中にぶち込んだ。
長い長い凌辱が終わった時、私の中でなにかが弾け飛んだ。
本来ならば、男嫌いは加速しただろう。だが、私の場合見事に弾け飛んでしまった。なんだセックスって気持ち良いじゃん、晶とやってたことは気持ち良いことだったんじゃん、と。
セックスは酒を飲むこと以上にストレスが吹き飛んだ。様々な人と一夜限りの関係を持つようになり、次第に私は大事に扱われることよりも道具のように扱われる愛のないセックスに快感を覚えるようになった。夏の夜になるとひとりで上手く眠れなくなったのはこの頃からだ。