パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第19章 Renatus

絡めあっていた指先が離れ、口の中からも藤くんの指が出ていく。ぼんやりとしながらも呼吸が整ってくると微かな物音の後に、内腿に藤くんの手が触れる。

「んん…っ…」
「あったかい。溶けちゃいそうです」

溶けてしまえばいい。私の頭はもうどろどろに溶けている。入ってきた熱は堪能するようにじわじわと奥を目指す。

「藤くん…ちゅー、」
「はいはい」

奥までモノを押し込んで、焦らすように乳房に口付けてからキスをくれる。舌を絡ませると鳴る粘着質な音。噛んで、吸って、また絡ませて。息が乱れだすともう最奥に届いているというのにぐいと腰を押し付けられる。

「きもち、い…うっ…あっ…んん…っ…」

子宮口をノックするような先端の感覚は痛みと共に快感の沼へ私を引きずり込んでいく。必死に藤くんの首に手を伸ばし、汗ばんだ肌に触れる。

「あっ…あァ…っ…あん…ッ…もっと、」

恐々と腰に触れた手に力が入ったかと思うと、ぬるりとモノを引き抜きすぐさま押し込んでくる。ぱちんと肌同士が触れあって音を立てながら注挿を繰り返され、彼の首へと伸ばしていた手がだらりとシーツへ落ちた。

「藤くん…あっ…あっ…んぁ…っ、」
「どこ見てるんですか。こっちでしょ、」
「んんっ…ふっ…もっと、ちゅーして、…あァっ…」

自分を見ろと言われ、藤くんの目を見つめる。腰を打ち付けられながら熱くとろける毒を飲みきれないほど貰った。離れていく顔もじっと見ていれば、いいこ、と言うように藤くんが微笑む。

「っ…、志保さん…くっ」

私の腰が大きく跳ね、あっけなく達してしまうと中に入っている藤くんのモノがどくんと脈を打った。息荒く、モノがぴくぴくと震えているまま藤くんが倒れ、私に覆い被さった。熱い、身体。ぴたりと吸い付く汗ばんだ肌。首筋から甘ったるい匂いがする。

「……志保さんの部屋はちょっと興奮しすぎて持たないですね」
「あんっ…ちょ、まだ…はいって…、」
「志保さん、身体めちゃくちゃ熱くなってますよ」
「そ、れは…藤くんも…っ…」