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第19章 Renatus

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電話が鳴っている。ここは、どこだ。目を開けども辺りは真っ暗闇でなにも見えない。



電話が鳴っている。けたたましい着信音。手を伸ばしても携帯電話には届かない。



電話が鳴っている。大好きだった着信メロディーが鳴り響く。あれ？今、私が使っているのは流行りのスマートフォンじゃなかったっけ。



電話が鳴っている。ようやく触れた画面をスライドさせ、応答ボタンを押した。










― 都筑、志保さんですか？ご両親が―――、