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サイレントエモーショナルサマー
第20章 voce
「藤くんのベッドがいい。ね、早く帰ろう」
「…!そのおねだりは目茶苦茶かわいいです」

頬を赤く染めた藤くんに抱き着いて耳元で、早くしたい、と囁いた。力強く抱き締め返され、藤くんのシャツに額を擦りつける。ここではこれが最後だよ、と言うように舌を絡め濃厚なキスをする。離れていく顔をぼんやりと見ていると微かな物音が聞こえた。今のは足音だろうか。

「…今、足音しなかった?」
「え?俺には志保さんの色っぽい吐息しか聞こえませんでしたけど」
「くっ…そういうのいいよ、もう。ほら、あとちょっとだから早く片付けて帰ろ」

興奮ですっかり酒が抜けたらしい藤くんを促す。ふらふらしていたのが嘘のように足元はしっかりしている。聞けば日本酒さえ飲まなければ酔いが醒めるのは早いと言う。恐ろしい。もし、私が今日の藤くん程ビールを飲んでいたら今頃意識などなかっただろう。

悪戯にキスをしてくる藤くんを制しながら片づけを終えた。施錠を確認し、会社を出るなりどこか鼻息荒い藤くんがタクシーを呼び止めた。

揺れる車内で藤くんの手は太腿に触れたり、手を取ったりしながら私を誘惑する。ああ、もう。数十分の乗車時間がこんなにも長く感じるなんて。

「藤くん…シャワー浴びたい、」
「そのお願いは聞けません」

部屋に入るなり玄関で後ろから抱き締められる。もがく私を無視する藤くんの手は服を押し上げてブラジャーの上から乳房を掴んだ。甘く息を吐くと、鼻先で笑った藤くんの吐息が首にかかる。ちゅ、と吸い付いて耳元で、かわいい、と言う声の響きは思考回路を奪っていく。

衣服越しに尻のあたりに押し付けられるモノが既に大きくなっているのがよく分かった。自称獣の藤くんがこの2日欲を吐き出していない。ということは普段以上の長丁場になることは想像がつく。

「ん…っ…」

ブラジャーのカップの中に手が入ってくる。うなじを舐められながら乳首を強く摘ままれた。びくんと反応する私の身体に気をよくしたらしい藤くんはふふんと笑って尚もうなじを舐める。

壁についた自分の手から力が抜けていく。潰すように強く抓り上げられた乳首が気持ち良くて、足が震えだした。

「ここ、どうなってますかね」

言いながら藤くんが下半身へ手を伸ばす。そこはもう熱を持って彼から与えらえる刺激を待ちわびている。
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