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サイレントエモーショナルサマー
第22章 gelosia
◇◆
泡立った体液のぬちゃぬちゃという音はとにかく興奮を煽る。それから私を抱き締める藤くんの腕の力強さも、彼の荒っぽい息遣いも。
もっと、とねだる私の頬に口付けて、藤くんはゆるやかに腰を動かす。そうされると亀頭が子宮口をぐりぐりと刺激して、甘い痺れが全身を駆け巡る。
「志保さん、気持ち良い?」
「んっ…きもちいい、…あっ…そこ…もっと、」
耳の中に藤くんの舌が入ってくる。ぬるりとした生温かさと、唾液の音で下腹部が疼く。たまらず藤くんの腰に足を絡めて、彼の背中に爪を立てる。
耳の中のぴちゃぴちゃという音と、結合部がぐちゃぐちゃになった音。ぼわんとする頭の中、響くのは藤くんが優しく私を呼ぶ声だ。
「んっ…んっ…藤くん…っ、ちゅー、」
だらしなく開いた唇に藤くんが吸い付く。ちゅうっと吸い上げられるとまた頭の中が溶けていく。
「志保さん、今日も凄いです。きゅうって締め付けてきますよ」
「だって…あっ…ああっ…きもち、から…んっ…」
「もっと感じてください。俺しかいらなくなるくらい、」
「あっ、あっ…んぁ…っ…だめっ…そこ…っ…こすったら、イっちゃ…っ」
「ここですか?すげ、ここ擦るともっと締まる…っ」
硬くいきり立つ熱が、気持ち良いところをピンポイントで刺激する。藤くんにしがみつく腕の力が抜けそうになると彼は刺激を弱め、ゆっくりと私の髪を梳いた。
「はあっ…あっ…、んんっ…」
「もっと?」
「んっ…もっと、」
「手、空いてるでしょ。自分で気持ち良くなってください」
倒していた身体を起こした藤くんは私の手に触れて、それをそのままクリトリスへと誘導する。私が躊躇うと、ずん、と奥を突いて、早くしろと無言で訴える。
「やだ…っ…藤くんがして…」
「志保さんがしてるとこ見たいんです。早くしてくれないと抜いちゃいますよ」
「それもやだ…っ…んぁ…っ…」
「ほら、早く」
にんまりと笑った藤くんの顔は涙で滲んでよく見えない。ずるずると硬いモノが出ていくのを感じながら喪失感で下唇を噛むと、藤くんの空いた手がそこ触れる。