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サイレントエモーショナルサマー
第22章 gelosia
耳に吹き込まれる、イクっ、という苦しげな声と共に中のモノが更に膨らんだような気がした。どくんと脈を打って、ゴム越しに欲望の残滓が広がる。

「藤くん…ぎゅって、もっと、」
「もっとしたら志保さん折れちゃいますよ」

そんなことを言いながら抱き締める腕の力を強くする。ぴたりと吸い付く藤くんの肌はとても熱い。彼の背中に腕を回し、首筋に鼻先をうずめた。いい匂い。藤くんの匂いだ。

「痕、つけてもいいですよ。明日から会社休みだし。ま、休みじゃなくてもつけてくれていいですけど」

寧ろ、つけてくださいよ、と髪を撫でられる。柔く噛みついてから強く、強く吸いついて唇を離すと白い首筋に鬱血が滲む。

「上手に出来ました?」
「ん…」
「じゃあ、俺も」

身体を起こして、鎖骨をなぞる。柔らかく微笑んで、食むように唇を寄せる。こそばゆさで手を伸ばし、藤くんの髪に触れた。じれったく丹念に舐めてから吸い付く。わざとらしく音を立て唇を離すと藤くんの指は再びそこをなぞった。

ゆるりと奥に悪戯をして、藤くんはまだまだ元気そうなモノを引き抜いた。身体を満たしていたモノがなくなると途端に物悲しくなる。

起き上がって、ベッドの縁に腰かける藤くんに後ろから抱き着く。首に腕を回して、ちゅ、と頬に口付けると、藤くんは意地悪く笑って、まだ足りないんですか、と言う。

「そうやって胸押し付けてたらまた襲いますよ。言ったでしょ、俺、獣なんで」
「いいよ、全部食べて」
「俺が全部食べちゃえば志保さんは中原さんのとこいけないですもんね」
「…その名前、いま出さないで」
「ほら、逃げる。そのままどうぞ中原さんからは逃げ続けてください」
「逃げてないってば」

良い気分が台無しだ。折角、頭が空っぽになったのに。ふん、と鼻を鳴らし藤くんから離れてベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。

「もう寝る」
「ダメですよ、せめて顔洗ってからにしてください。メイク落とさないとなんたらっていつも言ってるの志保さんでしょ」
「…めんどくさい」
「全く、もう」

溜息をついた藤くんはくしゃくしゃと私の髪を掻き撫でてベッドから立ち上がった。ふんだ。藤くんが意地悪言うからだ。本当にもう寝てやるんだから。
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