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サイレントエモーショナルサマー
第23章 vacanza
力任せに晶の胸を叩いてもいつの間にか後頭部を押さえつけられ、顔を離すことが出来ない。息が苦しい。鼻では間に合わない。唾液が溢れ出し、それと共にごくりとなにかを飲み込んだ。

「…なんか、飲ませた?」
「お前を気持ち良くさせてやろうと思って準備してたイイモノ。すぐ効くぞ」
「……最低」
「同意の上で使うつもりだったけど、煮え切らないお前が悪い」
「くそ野郎!」
「くそ野郎でもなんでもいいわ。なんと言われようが俺はお前を手に入れる」
「しーちゃん、足震えてんね。じゃ、俺の部屋いこっか。イイモノは俺の部屋にもたくさんあるし」
「…いかないし…訴えてやる」
「素直になれって。お前もう濡れてんだろ」
「…んっ」

顔が熱くて頭がぼんやりしていた。本当は今すぐしゃがみ込んでしまいたい。なんとか立っている状況の中、晶が腰を抱いて、ふうっと耳に息を吹きかけてくる。

ぞくりと下腹部を快感が占拠する。嫌だ、こんなの望んでない。好きだとか言ったくせに結局、晶の根本はなにも変わってないじゃないか。

身体が熱くてたまらない。目の前の景色もぼんやりし始めた。ふらついて、手をついた先が隼人なのか晶なのか分からない。

のろのろと歩き出す。背中に回っている腕はどちらのものだろう。エレベーターの到着音もいやに小さく聞こえる。はっきり分かるのは心臓がどくどくと音を立ててうるさいことくらいだ。

両側から身体を支えられ、隼人の部屋へと連れ込まれる。煙草くさい、散らかった部屋。ふわっと身体が浮いたような感覚の後、滲む視界に派手なシーツの色が飛び込んでくる。

「脱がすね。やば、めっちゃ身体熱いじゃん」
「…いやっ…ね…やめて…ちゃんと…はなそ、」
「セックスしてからお話しようね。今の状態でしーちゃんに会話無理っしょ。つーか俺も無理。こんなエロい顔見て我慢できないし」
「なんだ、今日普通のパンツかよ。すげ、もうびしゃびしゃ」

こいつら、正気に戻ったらただじゃおかない。

上半身の服を隼人に脱がされ、下半身は晶に脱がされる。晶を蹴ろうとした足はそのまま掴まれ、ショーツをはぎ取られると大きく開かされた。
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