この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイレントエモーショナルサマー
第23章 vacanza
「邪魔者居なくなったしもう一発行くか」
「いやだ!」
「じゃあ、お前さっさと俺のもんになるって言えよ。いいけど、俺はずっとそのままでも」
「………」
頑なに口を閉ざして暫くすると流石に晶も痺れを切らしたのかベッドから立ち上がった。火打石の音、ふわりと漂う煙の香り。私は口を開かず、じっと晶を睨み付ける。
「帰るわ」
「は?」
「お、喋った」
「いやいや、喋るでしょ。帰るってなに?あり得ないんだけど」
「あの隣の野郎もいずれ戻ってくるだろ。そしたらあいつに助けて貰えよ。あ、この紙使うぞ」
「ちょっと待たんかい!え、なに。嘘でしょ本気で帰ろうとしてんの?」
「本気だけど。俺、明日仕事だし、二発出してっからねみーし。お前頑固だし」
「帰るなら外してから帰ってよ!探し物しなきゃいけないし、行くところあるんだから!」
そんなもん知らねえよ、と言いたげに大きな欠伸をすると晶は手持ちの携帯灰皿に煙草を押し込んで、なにやらメモらしきものを書き始める。
嘘だろう。本気で帰ろうとしている。あり得ない。ちょっと!と大声を上げてもがくが晶は視線ひとつ寄越さない。
あろうことか、もう一度大あくびをしてこちらを見ることなくじゃあな、と部屋から消えていく。
やられた。絶望的だ。どうする。隼人は何時に帰ってくる?
私が戻らなければ藤くんはどうなる。彼のアパートの鍵は私が持っている。いや、でも藤くんはもし私が戻らず、電話にも応じずとなればもしかしたらここに私を探しに来てくれるかもしれない。
それにUSBも探さなければ。浩志の仕事に影響が出てしまう。
私の衣類と鞄が入っている紙袋はソファーに放り出されている。なんとかスマホを引っ張りだしたい。出来るだろうか。とりあえずベッドから降りなければ。
「んん…っ…」
ベッドから降りようと動き、横向きになるとバイブの先端がずれてイイところを引っ掻く。下腹部がきゅんと反応し、中途半端な凌辱で与えられた疼きがまた騒ぎ出す。
「くっそ…んんっ…」
バカバカ。感じてる場合か。拘束用のテープが引きちぎれやしないかと後ろに纏められた腕を動かしてもぎちりと音を立てるだけで切れそうもない。
「いやだ!」
「じゃあ、お前さっさと俺のもんになるって言えよ。いいけど、俺はずっとそのままでも」
「………」
頑なに口を閉ざして暫くすると流石に晶も痺れを切らしたのかベッドから立ち上がった。火打石の音、ふわりと漂う煙の香り。私は口を開かず、じっと晶を睨み付ける。
「帰るわ」
「は?」
「お、喋った」
「いやいや、喋るでしょ。帰るってなに?あり得ないんだけど」
「あの隣の野郎もいずれ戻ってくるだろ。そしたらあいつに助けて貰えよ。あ、この紙使うぞ」
「ちょっと待たんかい!え、なに。嘘でしょ本気で帰ろうとしてんの?」
「本気だけど。俺、明日仕事だし、二発出してっからねみーし。お前頑固だし」
「帰るなら外してから帰ってよ!探し物しなきゃいけないし、行くところあるんだから!」
そんなもん知らねえよ、と言いたげに大きな欠伸をすると晶は手持ちの携帯灰皿に煙草を押し込んで、なにやらメモらしきものを書き始める。
嘘だろう。本気で帰ろうとしている。あり得ない。ちょっと!と大声を上げてもがくが晶は視線ひとつ寄越さない。
あろうことか、もう一度大あくびをしてこちらを見ることなくじゃあな、と部屋から消えていく。
やられた。絶望的だ。どうする。隼人は何時に帰ってくる?
私が戻らなければ藤くんはどうなる。彼のアパートの鍵は私が持っている。いや、でも藤くんはもし私が戻らず、電話にも応じずとなればもしかしたらここに私を探しに来てくれるかもしれない。
それにUSBも探さなければ。浩志の仕事に影響が出てしまう。
私の衣類と鞄が入っている紙袋はソファーに放り出されている。なんとかスマホを引っ張りだしたい。出来るだろうか。とりあえずベッドから降りなければ。
「んん…っ…」
ベッドから降りようと動き、横向きになるとバイブの先端がずれてイイところを引っ掻く。下腹部がきゅんと反応し、中途半端な凌辱で与えられた疼きがまた騒ぎ出す。
「くっそ…んんっ…」
バカバカ。感じてる場合か。拘束用のテープが引きちぎれやしないかと後ろに纏められた腕を動かしてもぎちりと音を立てるだけで切れそうもない。