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サイレントエモーショナルサマー
第3章 檻のなかの土曜日
どうやら彼は言葉責めがお好きらしい。年下に敬語で責められるのも悪くない。ううん、凄くイイ。新しい扉を開いてしまったかもしれない。
器用に片腕で私の両手首を纏めて、空いた手はTシャツの中へ侵入、胸を掴む。ぴんと張った乳首を抓りあげられるとやっぱり身体はびくびくと反応する。
ああ、バレてるな。性癖を拗らせているのはもう完全に彼にバレてしまっている。
「あっ…あっ…ん、んん…っ…」
「ぐちゃぐちゃいってるの聞こえます?」
「う、ん…うん…っ」
胸を弄っていた手が結合部へ伸びる。溢れ出る愛液を掬うように広がった膣口を撫でまわしてその濡れた指を私の口の前へ差し出す。
「美味しい?」
「んっ…ふ、…っ…」
躊躇なく長い指を咥える。頭の中はもう真っ白で、荒くなった呼吸が苦しさを増す。咥えた藤くんの2本の指は太さはなくてもいやに長くて、歯を撫でられたり舌を押さえつけられたりするとぞくぞくと快感が押し寄せる。
息が苦しい。気持ちイイ。もっと、もっと、めちゃくちゃにして。肌と肌のぶつかる音ももっと聞いていたい。打ち付けられる腰の感触も私の手首を拘束する力もなにもかもが私を興奮させる。
― イクっ…!
口は藤くんの指に占拠されて、その声はただの呻きになった。大きく仰け反って達した身体から力が抜ける。ベッドへと倒れ込みそうになると腕の拘束を解いた藤くんが私を抱き締めながら一緒に倒れ込む。