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サイレントエモーショナルサマー
第3章 檻のなかの土曜日
「ねー、藤くんほんとに人間?一旦寝たけどさ、5回目の量じゃないよ、これ」
「ちょっ…!触らないでくださいよ」
「なんで」
後処理が面倒なのか少し萎んでゆるくなったゴムはまだ藤くんのモノを覆ったままだ。先端に溜まった精液は私の想像を超えた量である。藤くんの腕から逃れ、中身がこぼれないようにそっとゴムを外し縛ってからその辺にほっぽりだす。ふにゃりと柔らかいモノを口に含む。
「志保さ、ちょっと…それは、」
「むー?」
「あ、声出すのダメですって、」
若さだろうか。いや、でも歳は確か3つくらいしか変わらなかった筈。吸い上げて大げさにじゅぼじゅぼと音を立て出し入れすると柔らかかったものは大きさと硬さを取り戻す。勃起されてはもう口には収まりきらない。亀頭を口に含んで割れ目を舌で丁寧に舐めていく。
「へへ、復活した。藤くんのコレ、ほんと最高」
「……気に入ってくださったようでなによりです」
カリの張った太い亀頭。私を喜びに泣かせる凶器。ちゅ、ちゅ、と何度も口付けてすりすりと指先で撫でる。
「俺もう無理ですよ」
「でも勃ってるよ」
不満な顔を作ると、しょうがないなぁと溜息を吐いて起き上がる。ヘッドボードに身体を預けた藤くんは私の手にコンドームの包みを握らせる。
「存分にお使いください」
なるほど、動く気はないという訳か。傷をつけないように包みを開き、いきり立つ熱へ装着。お疲れモードの藤くんの頬にキスをして、満面の笑みで彼に跨る。