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サイレントエモーショナルサマー
第3章 檻のなかの土曜日
「いただきます」
膣口を自分で広げ、照準を合わせたモノに向かってゆっくりと腰を下ろしていく。潤いが渇きかけたそこが少し痛む。ふ、と息を吐いて目を伏せた。ダメだ、全部は入らないかもしれない。
先端だけを入れたまま言葉なく見つめ合う。藤くんの肩に手をついて息を整える。彼は私の尻を優しく撫でるがそれ以上はなにもしない。
「そのままじゃツラいの志保さんですよ」
「藤くんはツラくないの?」
「志保さんが俺の入れようとしてもがいてる姿はご褒美ですね」
「……変態」
「お互い様でしょ」
中途半端な膝立ちの体勢も、奥の奥まで満たされないことも確かにツラい。意を決して藤くんの首に抱きついてから一気に腰を下ろした。
「う…っ、」
「よく出来ました」
いいこいいこ、と頭を撫でてくれる手はちょっと好き。押し付けるように腰を前後に動かすともうすっかり耳に馴染んだ卑猥な音が立ち始める。抱き着いて目を瞑れば聴覚が研ぎ澄まされる。乱れた藤くんの息遣いを聴くとどきどきと心臓が煩くなる。
汗の匂いを鼻一杯に吸い込んで、藤くんの耳へと唇を寄せる。薄い耳たぶを甘く噛むと、お返しとばかりにぎゅっと尻を掴まれた。